熱中症対策義務化対応講習会を開催―消防署指導で現場力強化

 令和7年7月9日、厚生労働省による熱中症対策義務化(令和7年6月1日施行)への対応として、河川巡視・河川許認可・道路許認可業務の担当技術者を対象に講習会を開催しました。

 講習会には河川巡視・河川許認可担当技術者全員と道路許認可担当技術者6名が参加し、発注者とともに熱中症対策の基本対応を学びました。

 西日本コントラクト株式会社では、改正労働安全衛生規則が求める「体制整備」「手順作成」「関係者への周知」を自社方針に組み込み、現場では温度測定の徹底、水分補給計画、救急連絡フローを整備しています。今回の講習会は、その取り組みの一環として実施したものです。

 講習会では熊本南消防署の救急隊員を講師に迎え、熱中症の症状判別から応急処置、AED操作・心肺蘇生法(CPR)までを実践形式で習得。参加者全員が「危険と隣り合わせで業務を行っている」という認識を新たにし、初動措置と連絡体制の重要性を共有しました。

 近年、職場における熱中症による死傷者は増加傾向にあり、令和6年の死傷者数は1,257人で前年より約14%増。全体の約4割が建設・インフラ関連分野で発生しています。こまめな水分・塩分補給、WBGT値に応じた作業計画、体調異変時の迅速な冷却と119番通報――このシンプルな行動が命を守ります。当社は講習会で得た知識を現場に根付かせ、初動対応と連絡体制を強化し、「熱中症ゼロ」を目指してまいります。

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