令和2年9月17日に開催された国土交通省 長崎河川国道事務所発注の新日見トンネル舗装工事(受注者:前田道路(株))の「現場見学会」に、長崎管内の事業管理を担当している長崎BLメンバー5名が参加しました。
新日見トンネルは、令和2年度開通を目標※1に工事の最終段階となっており、施工の省力化とスピード化、施工精度の向上が図られるスリップフォーム工法(1日あたりの施工量:1車線200m程度)にて施工を行っていました。
施工機械は全国で約30台しかないということで、とても貴重な経験となりました。
また、詳細な施工状況や工事用車両の進入方法などを現地にて確認できたことで、更なる業務への知識が深まりました。特に、土木未経験のメンバーにとっては、全てが初体験でありいい刺激になったのではと感じています。
※1:国土交通省長崎河川国道事務所出典:http://www.qsr.mlit.go.jp/nagasaki/office/press/pass-h30/press_190209.html
~~~長崎メンバーのコメント~~~
- 山口 涼介(土木未経験:長崎大学 経済学部 卒)
今回、ICT技術を活用したスリップフォーム工法のコンクリート舗装工事を、実際に現場で説明を受けながら見学できたので、とても勉強になりました。自分自身、初めてのトンネル施工現場の見学でした。工事を間近で見学でき、土木に対する関心がより深まったので、とても良い経験になりました。現場を見学して、改めて気づく点などもありましたので、今後の業務で生かせるように精進していきたいと思います。
- 牧島 圭佑(土木未経験:佐賀大学 文化教育学部 卒)
土木未経験の私にとって、トンネルのコンクリート舗装の施工など未知の世界でしたが、現場で説明を受け施工工程を見学したことで、日ごろの業務用語と作業が結び付き、舗装工事の流れを自然と理解することができました。貴重な経験とともに、現場を知り業務に反映することの重要性を感じました。
- 古瀬 公晴(事業管理業務:1年目)
今回の現場見学は、工事の現場経験がない私にとって非常に良い体験ができました。
スリップフォーム工法によるコンクリート舗装施工については、機械1台で敷き均し、締固め、表面仕上げを行っており単純に驚きました。
硬練りのコンクリートを早急に打ち込み締固めるという工法ですが、施工後のひび割れとは別に、老朽化による機能低下やコンクリート劣化に対する影響は、従来の施工方法と比較するとどうなのか?と今後が少し気になりました。
また、施工機器や施工方法の進歩、ICT化に伴い、前職で使用していた測量機器や測量技術(3次元データを扱うソフトやシステム)が想像以上に工事現場で有効活用されており、更に進歩していきそうだと感じたので、今後、知識を深めておきたいと思います。
- 松枝 賢史(事業管理業務:5年経験)
コンクリート舗装の現場は初めて見学しましたが、率直な感想としてはアスファルト舗装のコンクリート版という印象でした。端部処理や養生等の手間はかかるようでしたが…。
また、今回の現場では1台の機械で行っていましたが、4台の機械で行うセットフォーム工法も有るということなので機会があれば見学したいと思いました。
- 川添 務(事業管理業務:2年経験)
コンクリート版フィニッシャーの印象でした。良く考えられた機械及び工法だと思いましたし、逆にセットフォーム工法は、機械4台使用しているということでしたので、デメリットが多いのではと感じました。また、作業員構成や生コン車の台数など、組織化していて明確でした。安全性においても、機械が頻繁に動くわけでもなく、生コン車の往来くらいで、いい印象でした。